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<29>島の古墳探索 2012,08,26

7月はじめ、小豆島の古墳についての講演会のための調査に香川県埋蔵文化財センターの研究員が来られると聞いて同行させてもらいました。 この方はすでに何度か小豆島に来られていて、この日は旧池田町を中心にまわられるということでした。
本堂山古墳
36番札所明王寺の裏山の山頂付近にあり、組み合わせ石棺が露出しています。 また周囲が盛り上がっているので直径7mぐらいの円墳だったのだろうと教えていただきました。
山道
写真は下りですが昔の畑跡を通って山頂へ登りました。
箱式石棺
知っている人に電話で聞いてやっと石棺を見つけました。
山頂付近からの風景
左が山頂付近からの眺めです。湾沿いの眺めの良い場所にあるのが小豆島の古墳の特徴ということでした。 ちなみに左手にある城山や右手の池ノ坊付近にも古墳がありました。

妙見山古墳群
二面地区の妙見神社境内付近に複数あったようです。最近見つかった場所だけ柵で囲まれています。昔、曲玉も出ています。
最近見つかった古墳
神社への道を作るときに発見された後、埋め戻されました。
石棺の石
境内には石棺に使われていたと思われる石が散見されます。
ここにも石棺の石 神社の裏手に小さな社が置かれていますがその敷石や後ろの石も石棺の再利用らしいということでした。

冨丘頂上古墳
冨丘八幡神社の裏手にあります。1945年に高射砲陣地造営の時に発見され調査されました。 4世紀後半の直径13mの円墳です。周辺の島も含めて唯一の竪穴式石棺で男性らしい埋葬者の他に鏡や剣が見つかっています。 横には女性らしい埋葬者が箱式石棺に納められていました。なお最近の研究ではこの場合は兄姉の可能性が高いということでした。
南側から見た冨丘八幡神社と古墳
南側から見た冨丘八幡神社と古墳です。
古墳の上で説明していただきました>
現地で出土品の説明をしていただきました。

冨丘古墳群最南端の古墳
冨丘頂上古墳から南方に延びる尾根には多くの古墳があります。一番南にあたる島にもあります。 道はありますが荒れて滑りやすいので注意が必要です。
南端の古墳のある島
一番南の浜とつながった島にもあります。
露出した石棺
石棺の一部が斜面に露出しています。


この後、解散しましたが本で見るだけだった実際の古墳跡が見られてよかったです。
小豆島には数多くの古墳があり一部の出土品は小豆島町立図書館などに展示されていますので興味がある方は見てください。




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